11月24日(水) 走行距離377km →
「ライダーズイン中土佐」→四国カルスト→R197→道の駅「日吉村」→R320→宇和島→R56→R321→足摺岬→R321→宿毛→「すくも健康ランド」
きのうの夜は雨の中真っ暗な道を来たので周りの景色など何も見えなかったけど朝起きてカーテンを開けたら目の前は海でした。感激。。どうりで波の音がしてた。朝のうちは曇っていたけどのち晴れとなる。
何かで「天狗高原から四国カルスト、大野ヶ原へ抜ける道が最高」とあったので行く事にしました。が、、天狗高原の看板を見つけて行った道が最悪でした。オフロードならいいかも知れない、、、舗装はされてますが道幅軽自動車がやっと通れる位のスイッチバック方式並みのそれは細かい細かい急坂。景色はその分段々畑を見下ろしながら足がすくむほどの絶景?かな〜。途中民家の間を通ったりもします。そしてどんどん上るにつれて霧の中やっと四国カルストへ。
四万十川源流点の看板でもカルストに着いた時には鳥肌が立ちました。
四国カルストは山口県の秋吉台、福岡県の平尾台と並ぶ日本三大カルストの一つで、緑の草原の中に白い石灰岩が無数に乱立している地形の事をカルストというのだそうです。標高1200m〜1400mの稜線上を走っているので絶好のロケーションのはずなのですが霧の中。
カルスト
天狗高原からカルストに入るまでの道が最悪だったのは、多分私が入り口を間違えたんだと思います(^^ゞ
R197の東津野村高野から上がるルートの方がどうやら正解だったらしい。。けど天狗高原からスタートしたのは大正解だったと思います。霧で何もみえなかったから自分が走っている1車線の細い道しか見えなくて、すれ違う車もないしたった一人だったから余計にもう身震いするほど怖かったけど五段高原あたりはその気持ちがピークに。。。まさにそれはジェットコースターが頂点に達するまでジリジリと上っていくあの気持ちです。進行方向に道がないんです。というより見えないんです。あの先に道がない錯覚に陥ります。天にも昇っていくかのような。晴れていたらきっと昇りきった所では絶景だったに違いありません。また行ってみたいです。お天気の良い日に。カルストを抜けて、、のつもりが何処に出てしまったのかココは何処???途中ですれ違った2台のオフライダーが戻って来て彼らもどうやら迷ったらしい。山奥の交差点でなぜかそのオフライダー2人とドカの話で盛り上がり話し込んでしまいました。結局来た道をちょっと戻ってR197檮原に出ました。この道飛ばせます。
蛇足ですが、、カルストに行く途中、なぜかミミズなのか何なのか太いの細いの長いの短いの、色はネズミ色、この摩訶不思議な生き物が道のあちらこちらに散らばっていて、道を横断しているものもあるけど殆どは車にひかれている、、気持ち悪くて両足を上げてずっと走ってました。あとでわかったのですがこの生き物の正体は「ヤスデ」でした。ヤスデは8年に1度大量に発生するのだそうです。私はたまたまそれに当たったんですネ(^^ゞ
下の写真3枚はこの日の宿泊先の宿毛市までの帰り道に撮ったもので全てR321沿い。
●足摺岬
道の駅「日吉村」で地元のサラリーマンらしい人に道を尋ね、中村市まで行く予定を変更。この時道を尋ねてホントに良かったです。
R320で宇和島、R56、R321で足摺岬へ行く事にしました。このルートにして大正解。とばせる道で景色も良くて快適。足摺岬は距離からしても夕方5時過ぎになるかと思いきや4時に到着、ナイス!
先を急いでいたけどあまりにも夕陽がきれいだったので写真を撮ってしばらくボーっとしてました。
場所は足摺サニーロードの松崎海岸。R321沿いの海は今までに見たことのない「海」でした。感動。
宿毛の健康ランドに入る前にR56沿いのお店で夕食。食べたのは特製チゲ鍋セット。ホントに美味かったぁ〜。値段も安くてボリュームもあって店員のお兄さんがとっても優しかったです。食事が終わってツーレポをメモっている私に「お茶飲みます?」と持って来てくれました。
そしてそのあと「すくも健康ランド」にチェックイン。
ココはかなり古いです。けどなんとなく喫茶コーナーのカウンターや地元民の利用者がほとんどで囲碁かなんかしていてのんびり、なぜかホッとした気持ちになれました。すくも健康ランドでの女の人の宿泊は私を含めた二人だけでした。彼女は東京の家を出たのが11月6日、飛行機で広島の友達と待ち合わせをして「しまなみ街道」から四国入して20日目くらいとの事。そのお友達とは北海道のお土産屋さんのバイトで知り合った男の人。だから部屋を別々にするから全部健康ランドに泊まってるって。ちなみに2人はチャリダーさんでした。たくましい)^o^(11月25日(木) 走行距離387km 時々
「すくも健康ランド」→R56(宇和島→大洲)→内子→R380→R12→R494→面河渓→石鎚スカイライン→R33土佐街道(久万街道)→松山市→(松山自動車道)→いよ小松IC→(今治小松道路)→R196→道の駅「今治湯ノ浦温泉」→R196→菊間町
同泊したチャリダーさんと別れてR56で再び宇和島へ出てその先の大洲・内子。そこからR380の細くなった道でいきなり『お昼の12時まで通行止めです』と口頭で言われてしまいました。たった今通行止めになった様子。12時まであと40分もある、、時間がもったいない。。ガックリきている私の前には軽トラが一台。内心この軽トラをどこかで追い越していれば間に合ったかも、、などと考えているうちに続々と後ろには車の列ができました。と言ってもほとんど地元民でのんびりしたもの(^^ゞ
エンジンを止めて覚悟を決めると後ろからスーパーカブのオジサン!「バイクは通れるどーー!」と私に言って走り去って行ってしまいました。交通整理のお兄さんに聞いたら「このバイク、大きいからねぇ〜」と言われたけど、じきにもう1人の交通整理のオジサンが無線で確認してくれた様子で、私の所に来て「どうぞ」と。ラッキー!!結局エンジンをとめてから5分程で通してもらえました。私の前の軽トラのオジサンは「バイクだけずるいのぉ〜」と笑って見送ってくれました。再びスタート、R380は途中から久万町まで所々細い道が続いてたけど四国カルストの天狗高原までの道を思えば楽勝!楽勝!川沿いでなかなか飛ばせる気持ちの良い道でした。
R12、R494でまずは面河渓へ行く。感動!感動!
●面河渓
四国に入って初めてゆっくり見て写真を撮って一番奥の渓谷沿いにある茶屋でとろろ膳を食べました。あんまりお腹は空いてなかったけど美味しそうだったしゆったりとした気持ちになりたかったから、、アメゴの塩焼きもついていて嬉しかったです。
面河渓に辿りつくまで、すごい岩場のトンネルを通ります。上高地の釜トンネルの比ではありませんでした。上の一番左の写真がそうです。そして車道の突き当たりにはエメラルドグリーンのそれはもう美しい水面が現れドキッとしました。まさにココは渓谷美でした。
●石鎚スカイライン
そのあと石鎚スカイラインへ。。。ココは走るには最高でした)^o^(
かつては有料道路だったようですが今は無料。深い谷に沿って山ひだを縫いながらどんどんと昇りはじめます。周囲は原生林に覆われて緑一色、走っていると標高差がものすごくあるように周囲の景色から想像できるのですが、道幅が広くて走り易いせいか開放感のようなものの方が強いかな。ホントに気持ちよかったです。
でもこの時はあいにく曇っていて霧もでていたので、更に木枯らしが吹いていてちょっぴりむなしかったです。スカイラインの終点?の土小屋はもっとむなしかったかな。展望台も何もない、それほどパッとしない所でした。帰りはしまなみ街道から本州に渡ろうと思っていたので、ちょっと戻って取あえずR33で松山市へ。もう少ししまなみ街道に近づこうと今治まで走ることにしました。道の駅「今治湯ノ浦温泉」で宿を探す事に。ところがこの周辺はほとんど満室でした。こんな時期に、、とホントにビックリ。仕方なく松山に戻って健康ランドに行く事に決めて走り出してどの位でしょう、、多分今治バイパスを過ぎた頃からか、突然F3のライトが消えてしまいました。もう既にうっすらと暗くなり始めた頃。えっ(@_@)と思い、交通量の激しい所は他の車のライトが自分を照らしてくれるからまだいいけど、車がいなくなった途端辺りは真っ暗。。R196沿いで丁度ガソリンスタンドがあったのでホッとしたのですが、悪い予感が的中し「このバイク、どこのだ?いじれないヨ」とちょっと戻った所にバイク屋さんがあるからと紹介してもらいました。
バイク屋さんではヒューズを替えて下さり「またすぐに消えてしまうかも」と言われるが取りあえず走ってみました。
どうもヒューズが原因ではなさそう、、、じきに又消えた。真っ暗な国道を自分の存在をわかってもらわなくっちゃと、ウィンカーをつけたまま5〜10km走っただろうか運よく今度はHONDAのバイク屋さん。ココにはヒューズはなく、あったとしてもすぐに消えてしまうのなら松山までは到底行けそうにない。。この辺りに泊まれる所がないかと尋ねたら宿を探して下さいました。5分くらい走った菊間町の民宿でした。そしてそのバイク屋さんに来ていたタイヤ屋さんのお兄さんが菊間町方面に帰るからと言って、トラックでF3を先導し民宿まで案内して下さったのです。もう本当にこの時ばかりは人の情けが身にしみました。
●寒波到来 民宿の客室にはテレビが置いてあり、この日テレビを見る事がなかったらF3と一緒に私は無事に家に帰れなかったかも知れません。テレビの天気予報では明日から寒波が来るらしいとの事。これにはライトの故障よりもドキッとした私です。乗鞍では11月下旬のこの時期、寒波が来る、イコール雪が積もる、根雪につながるかも知れない。そう思ったら急いで帰らなくっちゃと思いました。でももう夜は走れないから暗くなる前にインターを下りて泊まる所を探して、、、とあれこれ。明日はとにかくなるべく早く出発しよう。
11月26日(金) 走行距離434km
菊間町→R196→今治→しまなみ街道→山陽自動車道福山西IC→名神高速道路多賀SA
家をでてくる前にオーナーに古いバイクだから電気系統がいかれたらどうにもならないゾと言われていました。結局ライト、、その通りに。。そして朝エンジンがかかるか心配になり、でもかかってホッとしました。
最初の来島海峡大橋も一番多きな見事な橋だっただけに、どこかに展望台のような駐車場があるかと思いきや、結局なくてこれまたカメラに収める事ができず残念。橋の途中で停まって撮るにも風邪が強くて停まるのさえ怖いくらいでした。この大橋はしまなみ街道最長の橋で日本一の海の難所として知られる来島海峡にかかっています。大島から今治市にかけて第1、第2、第3と連続する三連吊橋で3橋合わせた橋長は4105mだそうです。そして車道の隣に歩道と自転車・原付道があって背広を着たオジサンや買い物するらしい主婦やOLが自転車をこいでいる姿はなんだかフシギな光景でした。地元の人にとっては生活道路なんだなって感じでした。
●しまなみ街道
(道の駅上浦町多々羅しまなみ公園から多々羅大橋を撮る→)
いよいよしまなみ街道へ突入です。愛媛県今治市から広島県尾道市まで約80kmのしまなみ街道はまだ全線開通はされておらず途中何回か一般道に下りる事になります。二輪の通行料は全部で4,200円したかな、、結構いい高速のお値段です。四国側の街道入り口の写真を撮っておけばよかったとあとで後悔。
●名神高速道路多賀SA「レストイン多賀」
しまなみ街道を制覇し、そのまま山陽自動車道福山西ICへ高速を下りる事なく本州入しました。ナント便利になったものです。バイクが心配、、120キロ出すとF3が苦しそうなのでずっと90〜100の間で走ってました。山陽自動車道に入った途端、高速の電光掲示板に「京都東⇔瀬田東で火災事故発生、通行止め」の文字が
ガ〜ン!と思ったけど京都までまだまだ先だし辿り着く頃までには開通もするだろう、という願いをかけて走りました。案の定京都すぐ手前でたった今開通したばかりの様子。。でも大渋滞!!もうクタクタ。この大渋滞で時間をとられてしまって岐阜の健康ランドまで行く予定を断念。暗くなり始めた時ちょうど名神の多賀SA辺りでした。運が良い!としかいいようがないです。明石海峡で会ったライダーが泊まったというのを思い出して即ココに決めました。ライトがつかないので暗くなったら走ることができないのですから。。1人部屋はもうなくてツインを1人で4200円でした。午後5時10分にチェックインでしたが、14時間後にチェックアウトしなくてはいけないらしいです。でも疲れている私の様子を見たフロントのオジサン、午後6時にチェックインした事にしてあげるからもう部屋に入っていいヨと言ってくれました。感謝です。これで翌朝午前8時までに出ればいいのですから。それにしても部屋はテレビ・洗面所・目覚まし時計・タンス・寝着もあり、共同だけどお風呂も大きくてきれいでした。健康ランドよりもちょっと高めだけど個室でゆっくりくつろげます。初めてSAの宿を利用したけどなかなかGOOD!11月27日(土) 走行距離260km →
名神高速道路多賀SA→(一宮JCT)→東海北陸自動車道→郡上八幡IC→R472→飛騨美濃有料道路→R257→飛騨せせらぎ街道R73→清見村→高山→R158→平湯→安房トンネル→前川渡→ありす
きのうの夜家に電話したら乗鞍は雪がちらついているとの事。。やっぱり(@_@)
今朝はきのうより寒いけど多賀はまだまだ。寒いのはこれから、とありったけのTシャツ3枚とトレーナー2枚とジャケットを着込んで覚悟を決める。けどその格好はココでは暑かったです(^^ゞ 着ているそばから暑くなってきてしまいました。でも走り出して距離が伸びるごとに体より手が冷たくなってきました。ありすを出発する時は寒くてバンダナをフェイスマスク代わりにしたり首にも巻いたりしてたけど、乗鞍を抜け出すとすぐに暑くなってそれからはタンクバックの奥底にしまっておきました。でも又それがココで活躍です。一宮から東海北陸自動車道に入りました。初めて通るルートです。途中ちょっとだけ太陽が見えてとっても嬉しくなりました。けど全体的にはどんより曇り空。どんどん寒くなり体も冷え、カチカチでバイクに思うように乗れていない感じです。郡上八幡ICで下りてからの道は、ネズミがいたら、、と思ってはみるもののかっとべて本当に快適な道です。けど気温は1度。飛ばせたのもほんの束の間。飛騨美濃有料道路で既に道の横には雪が積もってました。路面が濡れてるともうビクビクです。こんな調子で恐る恐るずっとずっと続きます。それに加えてトンネルの中のコワイ事!ライトがつかないからやっぱりココでもウィンカーをつけたままゆっくりと走ってました。私の横を車が追い越していきます。あぁ怖い!でも今までの道程で雪がちらついていても、道の横に雪が積もっていても、凍結の心配があっても、それでも家までの間、雪が積もってなかったのでそれだけが救いでした。でも生きた心地がしなかったです。
それにしても家を出てから真っ青な青空は最初の二日間だけでした。それも長野を離れるほど、その青色が濁ってくるのです。そして帰宅した日は雪雲になってました。白色ともネズミ色とも言えないどんよりとした空の色です。とにかくF3と一緒に無事帰宅できて本当に良かったです。凍えそうだった私はいつもと逆の立場でまるでお客さんになったように着いていきなりお風呂に入ってしまいました。あぁ〜気持ち良かった)^o^(
そして翌朝F3には雪が積もってました。
帰るのが一日遅かったら。。。