親に内緒のツーリング

結婚してDUCATIを買ってしまったはいいけど、DUCATI2台の保管場所に困り、友人宅の倉庫を借りて置いてもらってました。
実は保管場所というよりも
隠す(^^ゞ為だったのです。。誰に?、、、です。
子供が生まれて更にパワーアップしてるなんて知ったら、怒り狂いそうでしたから。
子供ができてからは「2人でツーリングに行って、2人とも万が一って事があったら残された飛鳥はどうなる。責任とれないし、だからツーリングの時、子供も預かれない!」と言われてましたから。結婚し子供もできたら普通女の人はバイクはやめる、そう思うのも、まっ!当然といえば当然なんですけど。。自分も親になって親としてのその心配はとってもよくわかります、が、、、が、ですネ
(^^ゞ
昭和一桁、いえ一歩間違えば大正生まれだったかも知れない世代の親の考えというのは、私達には
計り知れない信念と頑固さがあります。
今ではすっかりおじいちゃん、おばあちゃんになってしまってあの頃の頑固さ、厳しさ、荒々しさは自然となくなりましたが、それでも私が現役でまだ乗っているなんてこと、バイクをずっとずっと所有していた事、いまだ知らないでいます。でも自分が親になって思うんですけど、もしかしたら親は
知っていて気付かないふりをしていたかなって、そう思ったりもしてます。だからこれからもずっと私からはあえて言わないし、一応内緒にし続けます。


●ツーリングの朝●

ツーリングの集合時間より1時間程早く、飛鳥の着替え一式オムツウエットティッシュ哺乳瓶ミルクおもちゃを大きな旅行カバンに入れ、ダイハツミラ(軽自動車)にはそのカバンと、オーナーと私のツナギジャンパーウエストバックブーツヘルメットを積み、親子3人、その頃住んでいた茅ケ崎のアパートを出発し、寒川の実家に直行。

飛鳥とカバンを実家に預けてオーナーと私はDUCATIを預かってもらっている茅ケ崎の友人宅の倉庫へ向かい、そこでライダースーツに着替えて車からDUCATIに乗換え、集合場所の寒川のバイク屋さんへ。


<昭和62年1月2日、伊豆方面クラブツーリング>

ツーリングから帰ってきても私達は皆と一緒にのんびりとくつろいではいられない。。DUCATIを友人宅の倉庫にしまいに行き、着替えて、ドライヤーでペチャンコになった髪をセットし(^○^)、飛鳥を実家から引取りに行く。

●ツーリングのとある日、、でした●



<昭和?年?月?日、西湘バイパスにて>

こんなに忙しくてややっこしい事を当時はよくやったもんだ、と感心します。
でも乗りたい一心でしたから。。
もちろんこのような事は頻繁にしたらバレてしまうので時々でしたけど。。。
でもこの生活は何年も続いたわけでなく、、、
それは2人目の涼が生まれるとわかってから、年子である3人目の和馬が生まれ、その後もしばらくは、常に出産と育児と向き合っていたので、バイクは1年に一回位しか乗る事ができませんでした。
と、いうよりも乗る気がしなかったですネ、やっぱり。
飛鳥1人の時は、逆に初めての子供で育児に疲れる事が多く、神経質でイライラしている自分がいたからバイクは気分転換という意味で乗りたかったし、乗る事もできました。
でも、2人目の涼が生まれると生活はそれまでの2倍ではなく、3倍も4倍にも忙しくなり、そしてすぐに和馬が生まれて、今度は3人目という事で気持ちの余裕はありましたが、「この子達をおいてはいけない」という想いが一番強く、不思議と乗る気がしませんでした。

蛇足ですが、、
2人目の涼が生まれるとわかったのは、例のごとく飛鳥を実家に預けてオーナーと2人でこの乗鞍に泊まりでツーリングに(その時はまだありすのお客さんでしたから)でかけ帰宅した直後でした。
実をいうと私は「ちょっとそうかな」って疑ってたのですが、、結果やっぱりそうでした。
既に私のお腹の中に涼がいた、その時の乗鞍ツーリングの写真が今ありすのプレイルームに大きく引き伸ばして飾ってあります。紅葉がとってもきれいな時期で、一の瀬牧場に行く途中、ドカ2台と私が後ろ向きで写っている写真がそうです。


<昭和?年?月?日、中央自動車道で友達と>

ココ乗鞍に引っ越して最初の1〜2年は、ペンションという仕事をしながら育児、でしたから益々忙しくて心の余裕もなく、バイクの免許をとってから初めて全く乗らない年を2回過ごしました。
引っ越して来た時は我が子3人とも保育園児で、歳もくっついてたので、1人は左手で抱っこしながら、右手にはフライパン、もう1人は私の背中におんぶ、残る一人は私のそばで「おやつ〜」と騒いでいる、そんな毎日でした。本当に大変で、でも無我夢中で、何が何だかわからない毎日。
歳がくっついていただけに大変だったけど、今となっては一気に手が離れて、子供達をオーナーに預けてバイクに再び乗れるようになりました。
と、いっても1年に一回か二回の事ですけど、母として仕事人としては、しばらくはこのペースかな。