北海道ロングツーリング

北海道へはバイクで2回トライしました。
なぜか写真がないんです、、そういえば撮った覚えもないような。。。
あの層雲峡や松山千春の家や礼文でも知床でもカメラをかまえた記憶がない(+_+)

でもバイクは2回ともZ400GPで、時は9月。
記憶をたどって、、、


1回目 昭和58年9月上旬の約2週間、、、だったと思います。

1回は自走したいと思い、チャレンジ。
神奈川から首都高を抜けて東北自動車をひた走る。。。でも当時はもちろん青森まで高速が延びていなくて、どこだったろう、、盛岡まで行けたんだろうか、全然覚えていない。
夜、仙台の辺りだったろうか、高速にもかかわらず街灯があるようなないような暗〜い直線の道程でとにかく眠かった。睡魔に襲われてハッと気がつきドキッとする事何回も有り、その度にバイクのライドを消してみて「ホントに真っ暗だ!」となぜか遊んでいた記憶がある。

そしてあの当時は青函連絡船。。。バイクを積んで函館まで。北海道に来たぁ!と感動モノ。

帰りは釧路から迷わずフェリー。。。行きにもう充分すぎるほど延々と走ったから(^^ゞ
フェリーはなんと楽チン楽チン。でも酔った!

2回目 昭和59年9月上旬の約2週間、、、だったと思います。

1回目に自走したので北海道で思う存分走りたかったから今回はもういいやって思い、フェリーを利用する事に。ところがどっこい、台風と遭遇し、本来ならフェリーで1日半で行けるところが結局倍の約3日間海の上で行ったり来たり漂流してました。これには参った参った、、船酔いしてほとんど寝っぱなし状態でした。でも北海道に上陸した時には台風一過の気持ちのよい晴天だったのを覚えてます。

帰りもフェリーを利用、こちらは何事もなく通常の1日半の船旅でした。


北海道に上陸してからの事

1回目と2回目のそれぞれのコースがゴチャ混ぜに記憶しており、
とにかく行った所を2回分まとめて書く事にします。

函館--いつ何処から見たのか忘れちゃったけど夜景がきれいでした。

大沼--大沼から見た駒ケ岳がなんとなく富士山のミニ版だったような記憶が。。

長万部--この辺りにアイヌの集落があって、そしてこのR37でスピードで白バイに捕まった、多分。

支笏湖、洞爺湖--一応寄り道。

苫小牧新冠えりも岬--ひたすら走り、えりも岬は着いてから先端に行くまで細長い道を歩く。今まで見たいろんな岬の中で一番「らしい」気がして足がすくむような思いがした。

釧路原野--広大な湿原の中に展望台があってタンチョウ鶴を生まれて初めて見た。

厚岸根室半島納沙布岬--厚岸ではカキを食べたっけ。あの海岸線の景色は今でもよく覚えていて、小高い丘の上に道があって下の方に海があって反対側は向こうに何があるかわからないようになっていて、でも確かこの辺りにムツゴロウ王国があるんだって思いながら走っていた。1人で心細く、、、だって曇っていてどんよりとしていたから。

野付半島→ココはよ〜く歩いたせいもあって覚えている。枯れたたくさんの木が何とも幻想的、神秘的で恐いくらいだった。トドワラ、、だったかな。

知床--知床五湖、カムイワッカの滝、そして生まれて初めて知床横断道路でキタキツネを見た。

斜里の夕陽--知床国道を斜里に向かう途中、峠から見た斜里の夕陽がすご〜くきれいだった。

網走刑務所--暗い印象は全然なくお土産やさんがあって刑務所というよりメジャーな観光地という印象。

宗谷岬--何もない陸の先端に大きな碑が建っていて♪宗谷のみ〜さき〜♪の唄が繰り返し繰り返し流れていた。風が強かったなぁ。

礼文島--おぉ〜礼文島だぁ〜って感激。小さな小さな島だけど港の目の前のユースに泊まって皆でゲームをしたのを覚えている。それから漁港でウニ丼を食べて安くてウニの多さに感激。しかも臭みがなくて美味しかったぁ)^o^(
礼文島の中を走ってビックリしたのが狭い道の両側がもう緑色した山、う〜ん、まるで黒部峡谷の何メートルもある雪の壁、雪の壁の替わりに礼文島では山になっていて押しつぶされそうな気がした。でも所々合間から海が見えて。不思議で雄大で素朴な島。

サロベツ原野--稚内からのR40はとにかく何もない原野の中をひたすら走った感じ。たった1人で走るとさすがに淋しいというか、恐かった。

層雲峡--雄大な峡谷で、温泉街が近くにあったのだと思う、北海道で唯一ココだけ浴衣を着たオジサン達とやたらに遭遇して話しかけられたゾ。

然別湖糠平湖→R273--北海道にツーリングに行って「バイクから降りたい!乗りたくない!」と思った唯一の場所。私が行った時はまだ舗装されていなくて、でもこんなにひどい砂利道だなんて考えもしなかった。道にはそれはきれいに見事に砂利が敷いてあって、ただその砂利!深くて参った。バイクで走ると、というより埋まっちゃって走れなかった。ちょっと走ってはバイクが砂利に埋まり倒れ、起こして又ちょっと走っては埋もれ、ちっとも進まなかった。後戻りもできず、これにはさすがにバイクを捨てて行きたかった。
そんな道が北海道らしく一直線に延々と続いている。。。。私の前後、周りを見渡すと、やっぱり他のライダー達も同じ事繰り返している。。しかも彼らのバイクはオフロードだぞ。オフでそんなだから私のGPは走れるわけがない!!それに彼らも必死で、連れでもない私の面倒などみてられっこ〜!!
オフロードバイクもそうだけど、私の斜め後ろの車、乗用車も砂利にタイヤをとられて埋もれて蛇行運転してる。この道の事は鮮明に鮮明に覚えているぞなもし。おそろしおそろし!北海道!

松山千春--これにはビックリ、ガッカリ。せっかく来たのだからと話のタネに松山千春の実家へ行く。大きな駐車場に何台もの観光バス、そして松山千春の顔が書かれた巨大な絵?写真?これを機に私の中での松山千春の印象は崖っぷちから深い谷底に落ちて行った。

晴れた摩周湖--最初から真ん中にポッカリと島が見えた。だから神秘的でも何でもなく「ただの湖」にしか思えなかったのが残念。きっと霧がかかっていて、そのうちに霧が晴れて吸い込まれるような湖水とポッカリと浮かぶ島が見ることができたら感動モノだったんだろうな、きっと。

屈斜路湖--なぜかココでお決まりの?熊の置物を買ってしまう。クマが鮭をくわえたやつだ!湖よりも美幌峠が良かったな。峠の途中で食べたバターがのっかった丸ごとジャガイモのホイル焼きが美味しかったぁ。

札幌の時計台--あまりにも大都会の中に埋もれるように時計台が。探してしまった。。。ガッカリ(~o~)
そして札幌といえばラーメン。。。食べたけどあんまり記憶にない、って事は、う〜ん。

小樽積丹半島江差--このコースは北海道の中でもちょっと雰囲気が違ってたような気がする。積丹は既に夕方近くてもっとゆっくりしたかったなぁ。

こんなところでしょうかぁ。
北海道は広いですネ、そんな中で自分1人でバイクで走っていると、九州や四国、本州にはない孤独感がありました。それは恐いくらいに。。。行ったのが9月だったせいもあり、乗鞍と同じでもう秋風が吹きちょっと寒くライダーの姿もほとんど見かけず、だから余計に大地にひとりぼっちで走っている気がしました。サロベツ原野はまさしくそんな感じです。

また改めて行ってみたいけど、私が行けるのはいつも秋。それも晩秋だから遅すぎるなぁ。
そうなるとやっぱり春かぁ。。。。